前回に引き続き、今回は持ち家に住む場合のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
◇持ち家のメリットとは?
1.自分の好みに作ることができる
持ち家最大のメリットは、自分好みにリフォームでき、注文住宅などの場合、新築で建てる時にある程度自由に作ることができる点です。
内装も賃貸であれば選べませんが、持ち家ならば無垢の天然素材など、好みや予算に応じて選べます。
キッチンやお風呂などの水回りの設備も、使い勝手やデザインなどをライフスタイルに合わせてお好みのスタイルに仕上げることが可能です。
2.ローンを払い終えればお金の負担が軽くなる
賃貸では一生家賃を払わなければなりませんが、持ち家であればローンを完済すれば、その後の住居にかかる費用を抑えることができます。
◇持ち家のデメリットとは?
ここまでは持ち家のメリットをみてきましたが、当然ながらデメリットも存在します。
具体的にどんなものがあるのか、チェックしていきましょう。
1.気軽に引っ越すことができない
持ち家の大きなデメリットは、引越しを気軽に行うことができない点です。
勤めている会社で地方に転勤をすることになったときに気軽に引っ越すことができず、単身で地方に赴任をするというのは、よく聞くケースです。
2.住宅設備の修理、改修費用がかかる
当たり前ですが、持ち家では経年劣化した設備の改修・修理の費用をすべて自分で払わなくてはなりません。
水道やガスなどの設備の寿命は約15年といわれており、修理するタイミングが重なれば大きな出費となります。
3.相続のときにトラブルになるケースがある
不動産は分割をすることが難しく、トラブルに発展するケースがあります。
例えば、子供が2人以上いる場合、資産の分割がスムーズにいかず、取り分を巡って争うケースもめずらしくありません。
また、遠方に子供が住んでいる場合は、相続の話し合いが長引き、決着がつくまでの間の維持費や固定資産税の支払い、メンテナンス費用を負担し続けるケースもあります。
賃貸と持ち家、それぞれのメリット・デメリットについて、確認してきました。
ここからは、双方の特徴を把握したうえで、それぞれどのような人におすすめなのか、具体的に解説します。
◇賃貸住宅がおすすめな方とは?
1.転勤が多く住む場所が定まっていない方
勤めている会社の転勤が多い方や、退職まで社宅や賃貸に住んでおり、その後老人ホームの入居を考えている方に向いています。
2.収入にばらつきがあり、出費をコントロールしたい方
収入が景気に左右されやすく、ばらつきがある方は賃貸が向いています。
持ち家は最悪の場合、自分の家を売却することになるので、出費のコントロールしやすい賃貸のほうがおすすめです。
◇持ち家がおすすめな方とは?
1.収入が安定しており、退職までにローンの完済が見込める方
住宅ローンは、完済まで長い間払い続けなければなりません。
収入が安定して定年での退職までに完済が見込める方に向いています。
2.4部屋以上確保したい方
部屋数をなるべく確保したい方は、賃貸住宅よりも持ち家の方がおすすめです。
賃貸では4LDK以上の物件は少なく、例えあったとしても、自分の住みたい地域ではなかったりするなど、物件探しに苦労することがあります。
その点、持ち家であれば部屋数を多く作ることができるため、部屋数をしっかり確保したい方に向いています。
3.不動産として資産にしたい方
配偶者や子供、孫などの子孫に不動産を相続して財産として残していたい方には、家を持つ方が向いています。
持ち家は社会的信用にもつながりますし、持ち家を担保に資金の借り入れをすることができます。
4.ライフスタイルによってリフォームをしたい方
持ち家は、将来的にリフォームをしたいと考えている方にもおすすめです。
子供が増えたときには、物をたくさん収納できるよう収納を増やしたり、子供が大きくなったときには2世帯住宅としてリノベーションしたりするなど、ライフスタイルの変化に応じて臨機応変に対応できます。
老後には、安全に暮らしやすくバリアフリーな家にすることも可能でしょう。
◇まとめ
「賃貸VS持ち家」ではどちらにもメリット・デメリットがあります。
2018年の総務省統計局の都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)~によると、全国で持ち家と賃貸の住んでいる比率は、持ち家が61.2%、賃貸が35.6%です。
比較的持ち家に住んでいる人が多く、賃貸が少数派になります。
持ち家・賃貸、それぞれの特徴を踏まえたうえで、お金の面だけでなく、ご自身のライフスタイルや将来設計を明確にし、いろいろな視点から検討してみてはいかがでしょうか。
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