さて、今回は前回に引き続きシックハウス症候群の話題です。前回は原因について解説しましたが、今回はその対策方法についてご説明させていただきます。
◇シックハウス症候群の対策方法
シックハウス対策の法制度により規定を守った住宅が建てられていますが、お客様自身でも取り組めるシックハウス症候群への対策方法があります。
ここでは、3つの対策方法をご紹介するので、快適な新生活のためにぜひ参考にしてくださいね。
換気をする
平成15年7月にシックハウス対策のための改正建築基準法が施行され、24時間換気システムが新築物件には設置されています。
そのシステムのおかげで、室内にただよう化学物質は屋外に排出されるようになりました。
シックハウス症候群の対策には、24時間換気システムの利用にプラスして、定期的に窓を開けて換気するのがおすすめです。
化学物質を室内から効率的に減らすには、窓を2カ所開けて風が流れやすくするのがポイント。
また、風が流れる室内は湿度が適正になり、ダニやカビの繁殖を防ぐ効果もあります。
窓を開けるだけで、シックハウス症候群への対策が手軽にできるのは嬉しいですね。
梅雨時や長時間の外出時など、洗濯物を部屋干しする際にも室内の湿度に注意しましょう。
部屋の中に濡れたものがあると、それだけで湿度が上がってしまい、ダニやカビが好む環境に。
除湿機で湿気を減らしたり、扇風機やサーキュレーターで風を送って空気が一カ所に留まらないようにするのが室内干しのコツです。
室内の換気を定期的にして、空気の流れを作るようにしましょう。
こまめに掃除をする
シックハウス症候群の対策として効果的なのは、こまめな掃除です。
食べ物のカスや髪の毛などが床に落ちていると、それをエサにダニが繁殖してしまいます。
ダニの死骸やフンが原因で、シックハウス症候群や気管支喘息などの体調不良を引き起こすきっかけに。
掃除をしてダニが繁殖するのを防ぎましょう。
「夫婦揃って働いているから、ちゃんと掃除をする時間なんてない」と不安に思っていませんか?
年末の大掃除のように念入りにする必要はないので、安心してくださいね。
掃除機を毎日かける時間がない場合は、フローリングワイパーで床をさっと拭くだけでもシックハウス症候群対策に。
カーペットやじゅうたんの掃除は、テレビを見ながら粘着式のローラーでコロコロする「ながら掃除」が手軽にできるのでおすすめです。
こまめな掃除がお客様の精神的、身体的な負担にならない方法を見つけて取り入れてみましょう。
化学物質をできる限り減らす
さまざまな化学物質がシックハウス症候群の原因ですが、そのひとつがホルムアルデヒド。
この化学物質は、住宅の建築の際には、建築基準法により室内への発散量が規制されています。
実は、建物の建材だけでなく、家具からもホルムアルデヒドが出てしまうことも知っていますか?
新居に置く家具選びの際には、JIS規格や室内環境配慮マークに着目してみましょう。
ホルムアルデヒドの排出に配慮した規格のものかを判断に役立ちます。
マークの種類 | 運用基準の認定団体 | マークの意味 |
JIS規格 F☆☆☆☆ F☆☆☆ F☆☆ F☆ | 日本規格協会 | ☆の数が多いほどホルムアルデヒドの放散量が少ない |
室内環境配慮マーク | 日本家具産業振興会 | 家具に使われる合板、繊維板、パーティクルボードおよび接着剤が、F☆☆☆またはF☆☆☆☆のもの塗料はホルムアルデヒドを含まないもの |
安心して購入するには、事前の確認が大切です。
製品カタログやホームページ、売り場などに、家具を取り扱うメーカーのシックハウス対策について記載をぜひチェックしてみてくださいね。
化学物質の室内への持ち込みを少しでも減らして、シックハウス症候群を予防しましょう。
信頼できる不動産会社選びはシックハウス症候群の不安解消に
シックハウス症候群の原因や対策方法がわかっても、それでも住まい探しが不安だと思うお客様もいらっしゃいますよね。
家に使われている建材や塗料などを確認するは、お客様個人では把握が難しいものです。
気がかりに思っていることや知りたいと情報を何でも聞ける不動産会社を通じて、家を購入するのが不安解消につながります。
住みたいと思える家を探すには、信頼でき親身に対応してくれる不動産会社を選びましょう。
担当者の対応にお客様がご納得いただけていないと、ちょっとしたことを相談するのも気がひけてしまいますよね。
たなべ不動産では、お客様の心に寄り添って対応いたします。
不安に思っていることをぜひ、私たちにお話しください。
ひとつひとつ解決できる道を探しますので、一緒に理想の家を見つけましょう。