前回に引き続き、今回も新築時の太陽光設置についての記事です。
今回は太陽光パネルの設置を迷ってしまう人が多い理由のほか、設置条件などについてご説明します!
◇メリットの多い太陽光発電!新築時に設置を迷う人が多いのはなぜ?
非常にメリットの多い太陽光発電ですが、それにもかかわらず新築購入時に設置を迷う人が多いのはなぜでしょうか。
1.シミュレーション通りの発電になるか分からない
太陽光発電の導入時には必ず屋根の形状と面積を確認し、どのくらいの発電が可能なのかをシミュレーションします。
このシミュレーションは、基本的に気象庁が公開しているデータの中でもっとも日照時間が低かった時間をベースとしていますが、それでもそれ以下の気象条件にならないとは言い切れません。
希望的観測で多額の初期投資をすることに不安を感じる人も多く、設置をためらう原因になってしまいます。
2.周辺環境の変化に弱い
太陽光発電はソーラーパネルに太陽光があたらなければ意味がありません。そのため、新築時にはよいシミュレーションであっても、目の前にビルが建設されたり電柱が設置されたりするだけでも電力量が減衰することになります。
また、パネルが飛来物の衝突によって電力生産力が低下することもあります。
このような事態に備えるためにも、立地条件や導入する太陽光システムの保証内容はしっかり確認しておく必要があります。
3.あとからでも設置できる
太陽光発電は新築購入時のタイミングだけでなく、中古戸建てにも設置が可能です。この場合は新築時と同じようにシミュレーションし初期投資に見合うだけの電力量が見込めるのであれば十分に検討できるでしょう。
このように、あとからでも設置ができるために新築時に見送ってしまうケースも多いです。
ただし、中古戸建ては屋根の耐久性が劣化しているおそれがあります。ソーラーパネルは屋根に加工を施し設置するため、屋根の耐久性が低い場合は雨漏りの原因にもなります。
そのため、中古戸建てに太陽光発電を導入する場合には事前に屋根の状態を確認してもらいましょう。
◇知っておくべき、太陽光の設置条件とは
太陽光発電の効果は環境によって差が生まれます。場合によっては初期投資の回収が長期化し、設置するメリットがほとんどないというケースもあります。
知っておくべき、太陽光の設置条件について解説します。
1.屋根形状と設置面積が最適かどうか
ソーラーパネルは一般的に南側から南東側にかけて設置するため、なるべく南側の屋根が大きいことが望ましいです。
北側や西側の屋根であっても設置することは可能ですが、パネルを逆向きに設置するための治具が必要となり、デザインも悪くなります。このように、太陽光発電の導入において屋根の形状と面積は非常に重要です。
設置を検討する際は、各社の「太陽光発電搭載住宅累計数」などを参考にノウハウが豊富な事業者へ依頼すると安心です。
2.日照時間が極端に短いエリアではないか
寒冷地やビルに囲まれた狭小地では屋根に太陽光が十分にあたらず、発電量が極端に少なくなることがあります。
東京都の義務化においてもこういった住宅は義務化から免責されているため、購入した住宅がどのような場所に建築されているのかを確認しましょう。
※2023年3月時点では、東京都に加えて京都府や神奈川県川崎市でも太陽光発電の設置義務化が決まっています。
3.太陽光の設置はプロに相談して決める
太陽光発電に関する情報はインターネットで多く入手できますが、実際に設置する場合は必ずプロに相談しましょう。相談する際には、過去の事例を聞くことでより具体的なイメージができるでしょう。
また、購入検討している住宅があれば太陽光発電のシミュレーションもあわせて依頼しましょう。
新潟市でも太陽光パネルを取り入れた新築住宅が増えてきています。
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