2025年4月から東京都内に大手ハウスメーカーが建築する新築住宅を対象として、太陽光の設置が義務化されます。
この政策は温室効果ガスの削減やエネルギー不足の対策として施行されていますが、太陽光が設置された家に住むことのメリットもあるため、新築住宅を希望する多くの人が検討します。一方で新築住宅購入時に太陽光を設置するかどうかを迷う人も多く、実際に設置をしないケースも少なくありません。
太陽光の設置を迷う理由と知っておくべき設置条件について解説します。
◇国が後押しする太陽光発電
東京都が太陽光の設置を推進することにより、今後は全国的にも同様の政策が施行される可能性は高いといえます。
しかし、太陽光発電の特徴を知らないまま設置することにはリスクがあります。まずは太陽光発電の特徴について紹介します。
1.そもそも太陽光発電とは
太陽光発電とは、太陽の光を電力に変換し家庭用電力として利用するシステムのことで、「ソーラーパネル」「ケーブル」「パワーコンディショナー」で構成されています。
最近では生産した電力を使用するだけでなく、蓄電池にためこむことでさらに節電効果を高められます。太陽光発電は主に10〜15年で初期投資が回収でき、以降は電気を売却することで毎月収益が得られるといわれています。
これは、太陽光が無限であるという点と再生可能エネルギー発電促進賦課金を回収できるという点があるからです。再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、太陽光発電によって生みだされた電力を電力会社が買い取るための調達資金のことです。この賦課金は毎月電気代の一部として電気を利用する全国民から徴収されています。
このような仕組みがあるため、新築住宅購入時に太陽光を設置する人が増加しています。
2.エネルギー対策として有効とされている
省エネ対策は国家レベルの問題であると同時に、月々のランニングコストを下げるという意味でも非常に身近な問題です。
代表的なランニングコストに光熱費がありますが、太陽光を設置することで電気代を抑えられ、さらには電気代の価格高騰にも対応することが可能です。
それと同時に環境問題に取り組める住宅は税制優遇や補助金制度の対象となるため、多くの点でメリットを受けることができるでしょう。
3.災害による電力供給停止の影響を受けにくい
災害時に電線や電柱が破損し、停電が長期間続くことは珍しくありません。こういった緊急事態にこそ、太陽光発電というシステムは大きな力を発揮します。
太陽光があれば生活に必要な電力を生み出すことができ、電気自動車の充電も可能です。また、蓄電池に電気をためることで夜間も問題なく電気を使用できます。
このように、災害対策として太陽光発電の導入を検討する人も多いです。
◇メリットの多い太陽光発電!新築時に設置を迷う人が多いのはなぜ?
非常にメリットの多い太陽光発電ですが、それにもかかわらず新築購入時に設置を迷う人が多いのはなぜでしょうか。
今回は長くなってしまったので、次回、迷う人が多い理由について説明していきます!