持ち家を買う際に新築と中古、どちらの住宅を買えばよいか迷われる方は、多いのではないでしょうか。
それぞれの物件には購入資金の違いだけでなく、立地や周辺環境、住宅設備など、さまざまなメリットとデメリットが存在します。
今後物件の購入を検討されている方は、特徴を知っておくだけでも判断がしやすくなるかと思います。
今回から2回に分けて中古住宅と新築住宅のメリットをそれぞれ紹介しますので、参考にしてください。
◇新築住宅のメリット
1.設備を含め住宅が新しい、修繕費用が少なくて済む
新築住宅の最大のメリットは「新しい」ことでしょう。
キッチン、お風呂などの住宅設備をはじめ、床、壁、目に見えない柱まですべてのものが新しい状態です。
設備が新品なので、最新の機能を備えていることがほとんどです。
当然ながら、中古住宅よりも生活に便利な機能がついています。
浴室暖房乾燥機や外からの熱を防ぐ断熱ガラスは、新築住宅の標準装備となりつつあり、新築のマンションでは床暖房、カードキーなどの設備をつける物件も増えています。
ただ建売新築の場合、マンションも戸建てでも、基本的に建てる会社が設備を選ぶことになります。
注文住宅以外の建売では、すべての物件で最新の設備がついているというわけではなく、グレードアップによって最新の設備が使えるようになるということは、注意しておきましょう。
2.間取りがある程度自由に決められる
マンションや分譲住宅では新築時に売られる戸数が多く、たとえばマンションでは1棟の中に1LDKから4LDKまで、いろいろな間取りや組み合わせから、好みのプランを選ぶことができます。
また注文住宅ならば、自分のライフスタイルに合わせて1から作り上げることができるので、理想の間取りに仕上げることができます。
3.セキュリティや耐震性に優れている
セキュリティや耐震性においても新築住宅の方が優れているといえるでしょう。
新築マンションにはエントランスにオートロックと防犯カメラがついているのがほとんどですが、最近では2重でオートロックにしている物件も増えています。
また耐震性の面でも中古物件よりも優れています。
現在の法律では耐震性の面での法整備と管理体制が築き上げられており、かつ企業も耐震性能を上げるような工法を開発しているので、一昔前の物件よりも耐震性能は上がっているといえるでしょう。
◇新築住宅のデメリット
1. 「青田売り」の場合がある
新築の場合だと実物が建つ前に販売される、いわゆる「青田売り」のケースが多々あります。
その場合に確認できるのは建設予定地と内部の図面、構造が似ている物件のモデルルームなどとなり、実際に住む家を見る前に契約をすることになります。
実際に住む家を見ないと最悪の場合、入居する前のイメージと実際の日当たりや生活感がかけ離れている場合もあり、後悔することもあるかもしれません。
このようなケースの場合は、なるべく慎重に決める必要があります。
2.販売金額が高い
中古住宅に比べると新しい設備や建材を使用している分、当然ながら価格は高額になってしまいます。
ただし分譲住宅や分譲マンションでは、一度に販売される数が多い分、1戸あたりのコストは分散され、軽くなるでしょう。
以上が新築住宅のメリット・デメリットとなります。
次回は中古住宅についてご説明いたします!